今回は、購入して大満足だったファイヤーサイドの「グランマー コッパー ケトル」についてその人気の理由と、銅特有の取り扱いについて、レビューしていくよ。
ファイヤーサイドとは?
自立したエネルギーのための道具である薪ストーブの普及と、自然と共にあるライフスタイルを広く伝えるために1987年に設立された会社。
薪ストーブ・暖炉からアウトドアでの焚き火まで、火と共にある時間と空間の活用術を提案しつづけている。
ファイヤーサイド代表 ポール・キャスナーが幼かった頃に、おばあさんが使っていたケトルを日本の物づくりの力で復活させたのが、今人気のグランマーコッパーケトル。
1990年より本社を駒ヶ根市に移し、今も人気の製品を作り続けている。
グランマーコッパーケトルとは
使い込むほどに風合いが増す銅製のケトル。
銅は熱伝導が良く、底広のデザインによってお湯が早く沸くため、冬のキャンプなどでも大活躍。
また、屋外や焚火台の上などの過酷な状況でも使い勝手が良いため、アウトドアシーンで愛されているよ!
グランマーコッパーケトルのスペック
グランマーコッパーケトルは、大・小の2サイズ展開。
それに加え2022年12月から、小サイズより小さい「エニーケトル」も新登場。
選択肢が増えたのは、嬉しいことだね!
エニーケトル | 小 | 大 | |
満水容量 | 1.8ℓ | 3.3ℓ | 5.2ℓ |
適正容量 (注ぎ口の下端まで) | 1.0ℓ | 2.3ℓ | 3.4ℓ |
サイズ (持ち手を上にした時の高さ) | W138×D185×H210mm (H310mm) | W180×D222×H240mm (H310mm) | W210×D253×H280mm (H350mm) |
重量 | 660g | 1100g | 1500g |
対応する調理機器 | ストーブ、ガス、焚き火 | ストーブ、ガス、焚き火 | ストーブ、ガス、焚き火 |
使用するサイズについて
サイズに関しては、対応している水の量で決めるのが一般的。
キャンプに行く人数にもよるけど、エニーケトルでは小さすぎるかなって感じ。
私は小サイズを使っているよ!
大きさに関して
ヤカンだから、小さく折りたたむことはできない。
容量は多く、サイズはコンパクトな方が良いというのが本音。
その点に関しても、小サイズが1番バランスがとれている気がするよ!!
対応する調理器具
ストーブ・ガス・焚き火に対応しており、キャンプでは何でも大丈夫ということ!!
ストーブの上に放置したり、焚き火に当てておけば、お湯が直ぐに手に入る。
非常に嬉しいポイント!!
家で使うのに、IHに対応してないのが少し残念ね!
銅の特性
コッパーケトルは、銅でできている。
普段生活していると銅の特徴について考える機会は少ない。
ここで改めて、銅のメリット・デメリットを見ていこう!
メリット
- エイジング
- 殺菌作用
- 錆びにくい
- 熱伝導率が高い
- 耐久性がある
デメリット
- 緑青が発生する
エイジング
焚火でいぶされ、深い味わい深くなっていく。
殺菌作用
優れた殺菌作用があるよ!
銅イオンの微量金属作用には細菌類を死滅させる性質があり、病原性大腸菌O-157などに対する高い殺菌効果が実証されているよ!!
錆びにくい
銅は、金→白銀→銀→水銀についで錆びにくいとされている。
海水による錆びにも強いから、船のスクリューや船底にも使用されているよ!
熱伝導率が高い
銅は金属の中でも、熱を伝えやすい性質を持っている。
熱の伝えやすさは、ダイヤモンド→銀→銅→金→アルミニウム→鉄→ステンレスといった順番。
耐久性がある
銅は屋根材にも使用されているように、非常に耐久性のある材料だよ!
ここからはデメリットについて!!
緑青が発生する
緑青とは、銅が酸化する事で生じる青緑色のサビ。
緑青は、水に非常に溶けにくい化合物のため、人体に吸収されにくく体内に入っても全て排出される。(緑青は人体に無害)
コッパーケトルが人気の理由6点
銅の特徴がわかったところで、銅の特徴がどうキャンプシーンで役に立つのかも含めて、人気の理由を確認しよう!
銅の特徴がどう活かされてるか…(さむいね)
①フォルムが綺麗
グランマーコッパーケトルの最大の特徴は、「雰囲気を作り上げるデザイン」と「独特な風合い」。
その存在感は大きく、キャンプサイトに1つ置いてあるだけで、サイトの雰囲気をオシャレにすることができるよ!!
②エイジングが楽しめる
このケトルの魅力は、世界で1つだけのケトルを作り上げることができること!!
最初はピカピカの状態で、家にやってきたけど、どんどん深みのある飴色に変化していくよ。
そして、焚き火で直火をするとススが付いて、黒のグラデーションが入っていく。
使うごとに色が変わり、使い方によって出てくる模様が違ってくるよ!!
世界に1つのオリジナル!!
この風合いを楽しめるのはグランマーコッパーケトルの醍醐味!!
ススだらけにしてベテランキャンパーの雰囲気を出すのも良し!!
私はワイルドな姿に惚れちゃったよ!
ワイルドにしすぎてしまった。
少し飽きたな~って場合は自分で、メンテナンスをすることで、色を戻せるので何度でもエイジングが楽しめるよ!!
③O-157などに対する高い殺菌効果
優れた殺菌作用は、夏場のキャンプでも活躍。
これさえ使えば問題なしというわけにはいかないけど、少しでも食中毒のリスクを抑えられるのは嬉しい限り。
お子様がいるキャンパーなどにも非常に効果的!!
銅の殺菌作用に関しては、こちらのサイトで確認してみてね!!
④効率的にお湯が沸かせる
キャンプは不便を楽しむ物だけど、すぐにお湯を手に入れたい状況があるのも事実。
- 冬のキャンプで直ぐにスープが飲みたい
- ラーメンを茹でるのにすぐにお湯が欲しい
誰しもがそんな経験をしたことがあるはず!
その欲しいを実現させるのがコッパーケトル。
このケトルは、効率的にお湯が沸かす事ができるよ!!
その理由は、「熱伝導率の高さ 」× 「面積の広い底」。
熱伝導率の高さ
金属 | 熱伝導率 (W/mK) |
---|---|
銅 | 398 |
アルミニウム | 236 |
鉄 | 91 |
ステンレス | 84 |
チタン | 22 |
主な金属の中で、金やダイヤモンドなど、高価である物を除くと熱伝導率はこんな感じ。
よく加工されている鉄やアルミニウムと比較しても、銅が優秀であることが見て取れるね!!
面積の広い底
コッパーケトルの形は円錐のように底が大きく、上部にいくにつれて、細くなっていく。
底の直径はそれぞれ、「エニーケトル」 13.8cm
「小」 18cm
「大 」 21cm
底の面積を広くすることにより、熱源からの熱を逃がさないように形作られている。
熱伝導率が高くて、底が広い。
そりゃーすぐにお湯が沸くわけだね!!
⑤直火が可能
薪ストーブ・石油ストーブ・ガスバーナーで使えるのはもちろん、焚き火にも投入できるからキャンプで大活躍できるよ!!
この使い方がエイジングに関わってくるから、楽しい!!
⑥日本の職人によるこだわり
日本の職人が作るからこそ、繊細な技術とかゆいところに手の届く構造になっている。
フタに落ち止め加工
フタに施された「落ち止め加工」により、ケトルを傾けてもフタが外れにくくなっているよ。
傾けて蓋がとれて、お湯をこぼしたら大変だもんね
水がたれにくい注ぎ口
注ぎ口に設けた角度が水切りの役割を果たし、お湯がたれにくくなっている。
水切れが悪いと、たらーってケトルに伝ってビチョビチョ。
たれにくくなっているのは、ありがたい!!
握りやすい持ち手
補助ハンドルにふくらみをつけ、握りやすいデザインになっているよ。
2箇所のハンドルストッパー
ハンドルが2ヵ所で固定されるようになっている。
1つは「垂直に立てた際の保持」と、2つ目は「握りが本体に当たって熱くならないため」のストッパーがついているよ。
強度の高い真鍮パーツ
ハンドルと本体をつなぐパーツは強度の高い真鍮でできていて、大切に使用すれば、一生物のケトルになること間違いなし。
実際に使用してみて
やはりお湯が沸くまで早い
他のケトルと比較したことはないけど、実際に使用していると、確かにお湯が沸くのが早い。
特に、少量であればすぐに沸かすことができたよ!!
いつでもお湯がある
グランマーコッパーケトルがあると、ストーブや焚き火をしている時にいつでもお湯があって便利。
ケトルに水を入れて、放置し続ておくだけ!!
この効果は大きくて、スープにコーヒー、湯たんぽなど様々な使い方ができるよ!!
欲しい時にすぐにお湯が手に入るのは贅沢~♡
加湿器として活躍
グランマーコッパーケトルは、加湿器としても活躍してくれるよ!
放置すると沸騰しつづけて、水蒸気を出し続けてくれる。
空気が乾燥しがちな冬は特にオススメ!!
石油ストーブに載せっぱなし!
サイズは「小」が良い
私は、夏場に水を取りに行くのがめんどくさいから、このケトルに水を入れて保管しているよ。(保温力はないけど)
このような使い方をする場合はもちろん、小サイズでも十分な量(満水量までいれれば3.3ℓ)のお湯を沸かすことができるから、大である必要はないと思う。
デメリット2点
ハンドルが熱くなるから素手では握れず、グローブを付ける必要が出てくるよ。
私はタオルを使って握ってるよ!
片手ではケトルを傾けることができず、両手で注ぐ必要がある。
専用ケースはない
グランマーコッパーケトルは、専用のケースがない。
ススで汚れている場合が多いから、ケースは必須アイテム!
他のギアを汚したくないもんね
グラマーコッパーケトルが入る収納ケースはこちらが便利。
取り扱いに注意
グランマーコッパーケトルの取り扱いについて
空焚きはしない
グランマーコッパーケトルは、空焚きしてしまうと中のメッキが剥がれてしまうよ。
水は多めにいれておこう!!
水分は大敵!こまめに拭く
グランマーコッパーケトルは外側が銅、内側が鈴のメッキになっている。
どちらも水分には、注意しないといけないよ!
銅は水玉模様がついてしまうから、濡れたら拭くを心がけよう!!
まとめ
今回は、ファイヤーサイドの「グランマー コッパー ケトル」についてその人気の理由と、銅特有の取り扱いについて紹介させていただきました。
予習が必要な銅製品だけど、慣れてしまえば、一生物のケトルになるグランマーコッパーケトル。
世界に1つだけのケトルを手にしてみてはいかがでしょうか!!
銅の勉強になった~
コメント